弊社は、公益財団法人岐阜県浄水事業公社の委託をいただきまして、平成3年より各務原浄化センターの下水汚泥処理業務ならびに公園植栽維持管理業務に従事してまいりました。当時、下水汚泥は埋立処分されていましたが、環境保全と資源循環の声の社会的高まりによって、弊社に対しても下水汚泥リサイクルの事業化の要請がありました。



 弊社としましては、これを受けまして、平成9年6月、大垣市上石津町牧田地内に地元の皆様のご理解の下で、下水汚泥の固化材原料化事業を起ち上げ、下水汚泥の完全リサイクル化の一歩を刻みました。平成19年3月からは、建設公共工事縮減に伴う固化材市場の縮小に踏まえて、住友大阪セメント岐阜工場のご協力の下、下水汚泥のバイオマス燃料化事業として下水汚泥乾燥施設に着手いたしました。


 しかしながら、県民のライフラインそのものであり、365日止むことなく発生する下水汚泥の発生特性と、今後の公共工事全般の将来予測を勘案いたしますと、将来にわたる下水汚泥の安定的かつ継続的なリサイクル化を担保するためには、さらなる対策が必要と判断し、2ラインの汚泥乾燥施設による万全な受入体制の確保に踏み切りました。そして、平成27年3月、県、地元の皆様のご理解の下、新たに日量100t能力の最新乾燥施設を増設し、平成28年4月より稼働を始めることができました。


 弊社としましては、止むことなく排出される下水汚泥処理の安定的かつ継続的なリサイクルの実現に邁進することが、地域の環境保全、循環型社会の構築、CO2の削減の社会的使命を果たしていくことと確信し、今後とも努力してまいる所存です。関係各位の、より一層のご指導ご鞭撻ご支援を心よりお願い申し上げます。

株式会社りゅういき
代表取締役社長